定年退職後の生活にはいくら必要になる?そのお金を準備する方法をご紹介
2025年1月27日
定年退職後の生活を考えるとき、まず気になるのは「どれくらいのお金が必要になるのか」という点ではないでしょうか。
退職後は収入が減少する一方で、生活費や医療費、趣味や旅行など、さまざまな出費が発生します。そのため、今のうちから計画的に準備を進めることが重要です。
この記事では、定年退職後の生活に必要な金額の目安と、そのお金を準備する具体的な方法についてわかりやすく解説します。
将来の生活をより安心して迎えるための参考にしてください。
定年退職後の生活には、月々20万~25万円が必要と言われています。
生命保険文化センターが実施した、令和4年度「生活保障に関する調査」では、夫婦2人の定年退職後の1ヶ月の最低日常生活費は20万~25万円と回答した方が最も多く、その平均は23.2万円です。
一方で、ゆとりある生活には、平均37.9万円が必要とされています。
日常的な生活費に加え、旅行やレジャー、趣味、教養などへの支出が含まれる結果となっています。
同調査以外でも、夫婦2人の生活には20万~25万円が必要と言われていることが多いです。
引用元:生活保障に関する調査-生命保険文化センター
URL:https://www.jili.or.jp/research/report/chousa10th.html
定年退職後の生活にかかるお金は、以下の項目が主なものです。
・食費
・住居費
・水道・光熱費
・衣服費
・保険医療費
・交通・通信費
・教養・娯楽費 など
一般的には、食費にかかるお金が最も多く、その割合は全体の約30%になると言われています。
次いで、交通・通信や保険医療などにかかるお金が多くなるでしょう。
また、上記以外にも、親族への仕送りや趣味に伴う交際費が必要な場合は、さらに支出が増える可能性があります。
定年退職後の生活には、20万~25万円かかるとお伝えしましたが、その人のライフスタイルによって変わる点は理解しておくことが大切です。
例えば、「夫婦なのか、一人暮らしなのか」ということで、生活にかかるお金は変わってきます。
他にも、「持ち家なのか、賃貸なのか」「医療費の支出は多いのか」などによっても、定年退職後の生活にかかるお金は変わります。
そのため、「20万~25万円あれば大丈夫」と考えるのではなく、自身のライフスタイルから、定年退職後の生活にかかるお金を判断することが大切です。
定年退職後の生活にかかるお金は、今のうちから準備する必要があります。
若い年齢の方であっても、コツコツと準備を始めることで、定年退職後の生活で困ることを防げます。
ここからは、定年退職後の生活にかかるお金を準備するおすすめの方法を具体的に5つご紹介します。
定年退職後の生活にかかるお金を準備するには、モチベーションも大切で、その生活を具体的にイメージすることがおすすめです。
例えば、定年退職後の生活で旅行したい、という楽しみがあれば、それに向けてお金を準備しやすくなります。
最後に、定年退職後の生活の楽しみ方をいくつかご紹介するので、生活をイメージできていない方は、参考にしてみてください。
定年退職後の生活にはいくら必要?

生活にかかるお金の詳細

生活はライフスタイルによって必要なお金が変わる

定年退職後の生活にかかるお金を準備する方法

① 今から貯蓄を始めておく
1つ目の方法は、今から貯蓄を始めておくことです。 日本では、企業の定年年齢が60歳以上に設定されている場合が多いため、30歳の方は30年、40歳の方は20年かけて貯蓄することができます。 しかし、60歳で定年し、その後80歳までにかかる生活費を計算した場合、4,800万円(20万×12カ月×20年)の貯蓄が必要です。 もちろん、年金が支給されるため、4,800万円の貯蓄は必要ありませんが、数千万円の貯蓄は必要になります。 今から、定年退職後の生活にかかるお金を貯蓄できる場合はコツコツ貯めることがおすすめです。 その貯蓄が現実的ではないと判断される方は、以下の方法を参考にしてみてください。② 定年後も働いて収入を得続ける
2つ目の方法は、定年後も働いて収入を得続けることです。 定年退職後の生活では、収入を得続けないことを想定しているため、年金と貯蓄で生活することになります。 一方で、定年後も退職せずに働き続けた場合、年金と貯蓄と給与で生活することができ、生活にかかるお金を補えます。 ただ、定年後に受け取れる給料は少なくなることが多いです。 また、企業によっては働き続けることができず、会社を変えたり、アルバイトとして働くケースもあります。 定年後も働くことで生活にかかるお金を補う場合は、「今の会社で定年後も働けるのか」「具体的に給与はどうなるのか」などを把握しておくことが大切です。③ 資産運用を始める
3つ目の方法は、資産運用を始めることです。 銀行の普通預金だけでは資産を大きく増やすことは難しいですが、資産運用を取り入れることで、効率的にお金を増やすことが期待できます。 例えば、投資信託や株式投資、NISAやiDeCoなどの制度を活用すれば、節税効果も得られます。 ただし、資産運用にはリスクが伴うため、自分に合った運用方法を選び、無理のない範囲で始めることが重要です。 資産運用を活用することで、定年退職後の生活費の一部を補う手段として役立てることができます。④ 公的年金の繰り下げ受給
公的年金の繰り下げ受給を検討することも、定年後の生活資金を増やす方法の1つです。 年金は通常65歳から受給が始まりますが、受給開始年齢を最大70歳まで繰り下げることで、年金額が1カ月ごとに0.7%増加します。 例えば、65歳で月額20万円の年金が支給される場合、70歳からの受給にすると約28万円に増える計算です。 ただし、繰り下げ期間中の生活費をどう確保するかが課題となるため、十分な準備が必要です。 繰り下げ受給を利用することで、将来の生活資金にゆとりを持たせることができます。⑤ フランチャイズ加盟で独立してオーナーになる
最後の方法が、フランチャイズ加盟で独立してオーナーになることです。 フランチャイズ加盟しオーナーになることで、定年を気にせずに働くことができ、70代でも収入を得続けることができます。 また、オーナーという立場になるため、仕事量を自分で調整することができ、得たい収入や身体の調子に合わせて働くことが可能です。 加えて、会社員の今の収入よりも大幅に増やせる可能性もあります。 フランチャイズ加盟することには、一定のお金が必要になりますが、定年後も収入を得続けたい方や、自分の裁量によって自由に働きたい方にはおすすめの方法です。定年退職後の生活の楽しみ方

旅行をする
定年退職後の生活の楽しみ方として「旅行をする」ことは、多くの方にとって魅力的な選択肢です。 仕事に追われる日々では、なかなか行けなかった遠方や海外への旅行も、定年後の自由な時間を活かせば実現できます。 例えば、国内で自然豊かな場所を巡ったり、海外で異文化に触れたりすることで、心身ともにリフレッシュすることができます。趣味に没頭する
定年退職後の生活では、趣味に没頭する時間を持つことが大きな楽しみとなります。 これまで忙しくてできなかったことに挑戦したり、趣味のスキルを深めたりすることで、日々の生活に充実感が生まれます。 例えば、ガーデニングや陶芸、ゴルフ、音楽といった趣味を通じて、新たな仲間と交流する機会も増えることもあるでしょう。 また、趣味によってはそれほどお金をかけずに楽しむことができます。グルメを楽しむ
「グルメを楽しむ」ということも、定年退職後の生活を豊かにする方法の一つです。 会社員として働いているときにはなかなか訪れる機会がなかった高級レストランや話題のお店に足を運んでみたり、旅行先で地元の特産品を味わったりすることも良いでしょう。 また、料理教室に通ったり、新しいレシピに挑戦したりして、家庭での食事を楽しむことも定年退職後の生活の楽しみ方としておすすめです。憧れの場所へ移住する
最後は、憧れの場所へ移住して定年退職後の生活を楽しむことです。 例えば、自然豊かな田舎や、温暖な気候の地域、あるいは海外でのスローライフを実現することができます。 また、地域のコミュニティ活動などに参加すれば、新しい人間関係を築くこともできます。 憧れの地での生活を具体的にイメージすることで、日々の暮らしに目標が生まれ、定年退職後の生活がさらに充実するでしょう。まとめ
この記事では、定年退職後の生活にかかるお金と、そのお金の準備方法についてお伝えしました。 定年退職後の生活にかかるお金は、その人のライフスタイルによって変わりますが、20万~25万となっています。 生活をより豊かなものにする場合は、それ以上のお金がかかると言われています。 そのお金を準備する方法として、この記事では以下をご紹介しました。- 今から貯蓄を始めておく
- 定年後も働いて収入を得続ける
- 資産運用を始める
- 公的年金の繰り下げ受給
- フランチャイズ加盟で独立してオーナーになる
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