定年後に個人事業主になるための必要な手続きについて
2025年4月28日

定年後に個人事業主として新たな一歩を踏み出す方が増えています。
定年後に個人事業主となることで、これまでの経験やスキルを活かし、自由な働き方を実現できるという点が大きな魅力だとされています。
しかし、開業にあたっては必要な手続きを正しく行うことが重要です。
本記事では、そんな定年後に個人事業主になるための必要な手続きについてご紹介していきます。
開業届を提出する

まず、個人で事業を始める場合、税務署へ「個人事業の開業・廃業等届出書」を原則として開業後1ヶ月以内に提出する必要があります。
これにより、正式に個人事業主として登録され、屋号付きの銀行口座の開設や融資や各種公的手続きがスムーズになるためです。
開業届は税務署の窓口だけでなく、国税庁のWebサイトからもダウンロード可能であり、郵送やe-Taxを利用して提出することもできます。
インボイス制度について
2023年10月から導入された「インボイス制度(適格請求書等保存方式)」にも注意が必要です。
これは、取引先が仕入税額控除を適用するために必要となる「適格請求書(インボイス)」を発行できる事業者として、国に登録する制度です。
登録を行うことで、請求書に登録番号や税率ごとの消費税額を記載したインボイスを発行することが可能になります。
ただし、インボイス発行事業者になると、自動的に消費税の課税事業者となるため、納税義務が生じます。
取引先の要望や自身の収支状況を考慮し、慎重に判断しましょう。
インボイス制度への登録には、開業届の提出が前提となるケースが一般的です。
開業と同時に登録を希望する場合は、同じタイミングでの申請がおすすめです。
青色申告書承認申請書を提出する

節税を意識する場合、開業後2ヶ月以内に「青色申告承認申請書」を税務署に提出することが重要です。
この申請を行うことで、所得から最大65万円の控除を受けられるなど、大きな税制上のメリットを受けることができます。
また、赤字が出た際に翌年以降に繰り越せる点も魅力です。
ただし、青色申告を利用するには、複式簿記で帳簿を記録し、きちんと保管しておく必要があります。
初めての人や会計に不安がある人は、青色申告対応の会計ソフトを活用するか、税理士など専門家に相談するという方法もあります。
社会保険の手続きを行う
定年後に個人事業主として独立する場合、社会保険への加入は必ず行わなければなりません。
会社員時代とは異なり、その手続きは自分で行います。
加入するのは「国民年金」と「健康保険」の2種類です。
国民年金への加入
個人事業主になると、国民年金の第一号被保険者として加入します。
手続きは住んでいる地域の市区町村の役所や年金事務所で行います。
なお、60歳を過ぎても年金の受給資格を満たしていない場合は、「高齢任意加入被保険者」として継続加入が可能です。
健康保険の選択肢
健康保険には以下のような加入方法があります。
任意継続被保険者制度
退職前に加入していた会社の健康保険を最長2年間継続することができます。
期限があるため、早めの検討が必要です。
国民健康保険に加入
自営業者向けの保険で、市区町村の役所で手続きを行います。
配偶者の扶養に入る
条件を満たす場合、配偶者の健康保険に被扶養者として加入することも可能です。
いずれの保険も、選択肢や条件に違いがあるため、退職後は速やかに確認し、適切な保険制度に加入することが大切です。
不明点は市区町村や年金事務所に確認・相談するようにしましょう。
おわりに
本記事では、そんな定年後に個人事業主になるための必要な手続きについてご紹介しました。
定年後に個人事業主として独立することで、これまでの経験を活かしながら自由な働き方を実現できます。
しかし、開業届や青色申告の申請、社会保険の手続き、インボイス制度への対応など、必要な手続きを正しく行うことが大切です。
不明点がある場合は、税務署や市区町村の窓口、専門家に相談し、安心して新たなスタートを切れるようにしましょう。

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