フランチャイズ本部と加盟者が担う役割の違いとは?本部の役割を簡単に調べる方法をご紹介

フランチャイズ加盟するメリットの1つは、経営するうえで重要な役割を本部が担ってくれることです。

そのメリットから加盟を検討されている方も多いと思いますが、本部が担ってくれる具体的な役割について悩まれることがあるのではないでしょうか。

この記事では、フランチャイズ本部と加盟者がそれぞれ担う役割について徹底解説します。

本部の役割を簡単に調べる方法もご紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

フランチャイズによくある業態

フランチャイズ本部が担う役割をお伝えする前に、フランチャイズによくある業態を大きく4つに分けてご紹介します。

フランチャイズで成功を収めるには加盟する業態選びも大切になるので、以下から参考にしてみてください。

 

・飲食業フランチャイズ

フランチャイズの代表的な業態として挙げられるのが飲食業です。

ファストフード店や居酒屋、ラーメン屋などの飲食店はフランチャイズ展開されているケースが多くなっています。

実際にフランチャイズ展開している飲食チェーンは以下の通りです。

・マクドナルド
・モスバーガー
・コメダ珈琲店
・タリーズ
・浜焼太郎
・餃子の王将
・すき家 など

一般的に受け入れられやすい味やサービスは、他の地域でも評価される傾向があり、飲食業はフランチャイズ展開されやすくなっています。

特に、ブランドの知名度が高い「マクドナルド」や「餃子の王将」などはフランチャイズ展開率が高いです。

 

・小売業フランチャイズ

小売業フランチャイズとは、コンビニエンスストアやチケットショップ、買取専門店などが該当する業態です。

特に、コンビニエンスストアはフランチャイズ展開率が高く、コンビニ業界で最大手の「セブンイレブン・ローソン・ファミリーマート」もフランチャイズ展開しています。

また、最近はリサイクル市場におけるフランチャイズ展開も活発です。

「おたからや」や「ハードオフ」などはフランチャイズ加盟店が多く、全国に店舗を拡大しています。

 

・サービス業フランチャイズ

サービス業フランチャイズとしては、学習塾やコインランドリー、スマホ修理などが挙げられます。

サービス業は大きな在庫を抱える必要がないことからフランチャイズ展開が浸透していて、本部からのノウハウや技術の提供により、成功を収めやすくなっています。

最近は、共働きの増加や高齢化の社会的なニーズ拡大から、ハウスクリーニングや介護関連事業でフランチャイズを展開する本部が増えているようです。

 

・無店舗型フランチャイズ

フランチャイズによくある4つ目の業態が、無店舗型のフランチャイズです。

無店舗型のフランチャイズとは、インターネット上で架空の店舗を営業することを指します。

例えば、オフィス清掃の無店舗型であれば、インターネットで清掃依頼を受注し、オフィスに出張して清掃を行います。

清掃事業以外にも、家具などのリペア事業や出張マッサージなども無店舗型が多いです。

また、出張せずに自宅でできるビジネスモデルを採用している本部もあり、営業代行やECサイトの運営などもフランチャイズ展開されています。

フランチャイズ本部が担う5つの役割

フランチャイズ加盟を検討されている方は、本部が担う役割について理解することが大切です。

本部の役割を理解することで、加盟者がやるべきことが明確になり、スムーズに事業運営に進むことができます。

フランチャイズ本部が担う5つの役割をご紹介します。

 

①商品開発やサービスの向上

フランチャイズ本部が担う役割の1つが、商品開発やサービスの向上です。

新しい商品の開発やサービスを向上させることは加盟店の収益に直接つながることで、本部が担う大切な役割となります。社会情勢や経済状況、消費者ニーズの変化などに対応しながら商品開発やサービスを向上させることが重要です。

また、どの業種でも本部が商品・サービスを考えて、加盟店が販売・提供するという仕組みになっています。

本部が商品開発やサービスを向上させてくれるからこそ、加盟者は店舗運営だけに集中できます。

 

②ノウハウの提供や経営指導

フランチャイズ本部は加盟店が安定した収益を上げられるように、ノウハウの提供や経営指導を行います。

本部の実績やリサーチに基づくノウハウを提供してもらうことができ、税務・会計・法律関連の経営に関する指導などを受けることができます。

そのため加盟する業種の経験がなかったり、経営に関する知識がなくても成功を収めやすいです。

 

③安定供給ラインの作成

安定供給ラインを作成することは、フランチャイズ本部が担う大切な役割の1つです。

何か材料が必要な業態や、飲食店などの食材が必要な業態においては、安定した供給ラインがかなり重要になります。

もし、本部が安定した供給ラインを確保できていなければ、加盟店は材料や食材不足となり、満足してもらえるサービスを提供できません。

また、フランチャイズ本部によっては、商品や材料を仕入れるだけではなく、運搬や保管なども統一管理する役割を担っています。

 

④ブランド力の向上

フランチャイズのブランド力を向上させることは加盟者ではなく、本部が担う役割です。

消費者が何を求めているのかをリサーチし、そのニーズを満たすためにはどうすれば良いか、というマーケティング全体を担うことが本部の役割となります。

ニーズ調査だけではなく、消費者からの不満も本部が解決に向けた施策を考えます。

また、フランチャイズ本部によっては、プロモーションなどの集客活動にも力を入れています。TVコマーシャルなどの大々的な広告を継続的に展開する本部もあり、ブランド力の向上を担ってくれることはフランチャイズ加盟するメリットです。

 

⑤加盟店へのサポート

フランチャイズ本部が担う最後の役割が、加盟店へのサポートです。

サポート内容はフランチャイズ本部によって異なりますが、加盟店をサポートすることは本部の大切な役割になります。

具体的には、金融機関から融資を受けるためのサポートや、事業運営に役立つ有益な情報提供、店舗拡大のサポートなどが挙げられます。

加盟店へのサポートは本部によって大きく異なるため、加盟を検討されている方は「どんなサポートを受けられるのか」ということから本部を選ぶことをおすすめします。

フランチャイズ加盟者が担う3つの役割

フランチャイズ加盟することで本部から様々な支援・サポートを受けられますが、加盟者が担う役割もあります。

加盟者が事業運営を行うため、本部に任せきりでは安定した収益は上げられません。

ここでは、フランチャイズ加盟者が担う3つの役割をご紹介します。

 

①ブランドを傷つけない事業運営

フランチャイズ加盟者が担う1つ目の役割が、ブランドを傷つけない事業運営です。

本部が用意する商材がどれだけ優れていても、現場の最前線である加盟店が業務を疎かにすると、ブランドを傷つけることになり、安定した収益を上げられません。

加盟店は本部からの指導をもとに、ブランドの質を維持・向上させる役割を担っていることを忘れてはいけません。

ブランドを傷つける事業運営は本部とのトラブルに発展する可能性も考えられるため、疎かな業務には気を付けてください。

 

②加盟店の売上を大きくする

フランチャイズ本部は安定した収益を上げられるように指導・サポートしてくれますが、最終的に売上を大きくすることは加盟者の役割になります。

ここまででお伝えしたように、フランチャイズ本部が商品開発やブランド力の向上の役割を担ってくれるため、加盟者は店舗運営だけに集中して売上拡大を目指せます。

また、基本的には本部から提供されたノウハウをもとに事業運営しますが、その中でどのように売上を拡大するか、ということは加盟者が担う役割です。

 

③財務・経理などの経営管理

フランチャイズ加盟者が担う3つ目の役割が、財務・経理などの経営管理です。

経営管理することは加盟者の役割としている本部が多く、継続して事業運営するためには大切な業務になります。

ただし、経営管理については本部からサポート・指導してもらうことができるため、加盟時点で経験や知識がなくても問題ありません。

また、フランチャイズ本部によっては経営管理まで担当してくれます。

本当に事業運営だけに集中したい方は、財務・経理などの経営管理まで担ってくれるフランチャイズ本部を探してみてください。

フランチャイズ本部の役割を調べる方法

フランチャイズ本部の役割と加盟者の役割をそれぞれお伝えしましたが、本部によって担う役割に違いがあります。

経営管理まで担当する本部もあれば、経営管理は加盟者が担当する本部もあり、加盟する前に本部が担ってくれる役割を把握しておくべきです。

ここからは、フランチャイズ本部の役割を調べる方法をご紹介します。

 

・本部のHPや説明会に参加する

フランチャイズ本部の役割を調べる方法として、本部のHPや説明会に参加することが挙げられます。

まず、基本的な情報についてはフランチャイズ本部のHPに記載されています。

「どんな役割を担うのか」ということから「加盟店へのサポート頻度」まではHPに記載されているケースが多く、簡単に調べることができます。

HPに記載されている情報よりも詳しく調べたい方には、説明会への参加がおすすめです。

説明会は対面・オンラインの両方で行われていることが多く、仕事が忙しい方でも詳しい役割まで調べることができます。

 

・法定開示書面を見せてもらう

フランチャイズ加盟するときには、法定開示書面の説明が推奨されていて、その書面から具体的な役割を確認することができます。

法定開示書面とは、本部の会社概要やフランチャイズ契約書の内容をわかりやすく要約して記載された書面のことです。

法定開示書面には、本部の会社名や従業員数、財務状況などに併せて、経営指導の内容や加盟店の義務に関する内容が記載されています。

その部分を確認することで、本部が担ってくれる役割を知ることができます。

ただし、法定開示書面は加盟したい旨を伝えた後に提示される書類になるので、まずは本部のHPや説明会に参加することで情報収集してみてください。

フランチャイズ加盟ならダイキチがおすすめ

フランチャイズ加盟を検討されている方には、ダイキチがおすすめです。

ダイキチでは「営業活動一切なし」という製販分離のフランチャイズモデルを採用していて、業務・稼働だけに集中することができます。

また、フランチャイズ本部(ダイキチ)からの研修・実習サポートは充実していて、ダイキチの加盟者様の95%は業界未経験者です。

ダイキチのフランチャイズモデルについては、下記の記事で詳しく解説しています。

本部からのサポート内容やダイキチにフランチャイズ加盟するメリットを知ることができますので、ぜひご覧ください。

URL:https://www.coverall.jp/flow/melit/

まとめ

この記事では、フランチャイズ本部が担う役割について詳しくお伝えしました。

フランチャイズ本部が担う役割は以下の5つです。

1:商品開発やサービスの向上
2:ノウハウの提供や経営指導
3:安定供給ラインの作成
4:ブランド力の向上
5:加盟店へのサポート

フランチャイズ加盟者が担う役割は、ブランドを傷つけない事業経営と売上の拡大を目指すことです。

そして、フランチャイズ加盟を検討されている方は、まずHPや説明会に参加して本部が担ってくれる役割を調べることをおすすめします。

この記事でお伝えした内容を参考にし、事業運営だけに集中できるフランチャイズ本部を探してみてください。